山形県里親制度

子どもを迎え入れても生活に困らない程度の収入があることが条件となっています。具体的な所得については、世帯の収入が概ね生活保護基準を上回っていることが条件となります。生活保護基準額は、申請される方の年齢や家族構成により計算が異なります。
また、生活の維持に影響を及ぼすような借入れの返済がないことも条件となります。

里親養育にあたっては、里親制度や里親家庭で生活する子どもの十分な理解が必要と考えています。そのため、ご夫婦での登録をお勧めしております。

実のお子様がいらっしゃる里親さんもいます。もし里親として子どもを迎え入れた場合には、分け隔てなく愛情を注ぎ育てて頂きたいと考えています。お子様が、新しくやってきた里子に、お父さんお母さんをとられてしまうと感じることも多くあります。里親登録の時期についてはご夫婦で十分に御検討いただきたいと思います。また、子どもにもきちんと伝え、家族で話し合っていただく必要があります。

一軒家かどうかに関わらず、子どもが生活するのに十分な広さを確保する必要があります。年齢によっては、子ども専用の部屋が必要ですし、子どもが複数いる場合には男女を別にするなどの配慮も必要です。

不妊治療の経歴は、里親登録の可否に影響しません。ただし、子どもの委託を受ける場合には、夫婦として「家族のかたち」について十分に話し合われ考えがまとまっていることが必要となります。また、妊娠の可能性のある場合、乳幼児の受託は難しいかもしれません。不妊治療後、ご夫婦で今後どのように家族の歴史を紡いでいきたいのかを十分に話し合ったうえで、里親申請を行うことをお勧めします。

できません。たとえ養子縁組里親であっても、戸籍の記載から子どもは事実を知ることができます。また、子どもを産んでくれた実親を否定することは、子どもの存在意義を否定することに繋がってしまい、後から事実を知った子どもは深く傷つくとともに、それまで築いてきた里親との絆も崩れてしまうかもしれません。一方で、子どもに対して、いつ、どのように伝えるべきか悩まれる方も少なくありません。里子とどのように親子関係を築いていくか、その中で実親の存在とどう向き合っていくのかは、研修の際にお話させていただきます。